去年の冬、私は人生で初めて溶連菌感染症にかかりました。最初はただの風邪だと思い込み、家にあった常備薬を飲んで寝ていましたが、二日目の朝には喉に熱い鉄板を押し当てられたような激痛が走り、鏡で見ると喉の奥が真っ赤に腫れ上がり、不気味な白い斑点が点在していました。そこで直面したのが「一体何科に行けばいいのか」という切実な問題でした。私は普段から通っている内科にするか、それとも駅前の耳鼻科にするか、熱で朦朧とする頭で考えました。結局、その時は「熱もあるし全身がだるいから」という理由で内科を選びました。幸い、その内科の先生は非常に慎重な方で、喉を一目見るなり「念のため溶連菌の検査をしましょう」と提案してくれました。検査の結果は陽性。すぐに抗生剤が処方され、数日で快復しましたが、後で調べてみると、大人の場合は内科に行っても溶連菌の検査をしてもらえず、単なる風邪として見逃されるケースも少なくないという話を知り、背筋が凍る思いがしました。もし、あの内科の先生が検査をしてくれなかったら、私は今頃どうなっていたでしょうか。今にして思えば、喉の痛みがこれほどまでに顕著だったのだから、最初から喉の専門家である耳鼻咽喉科に行くのが、医学的には最も正解に近い選択だったのかもしれません。耳鼻科であれば、喉の腫れ具合をより専門的な視点で評価し、万が一の重症化のリスクも的確に判断してくれたはずです。ただ、全身の怠さや関節痛が強かったことを考えると、内科で体全体のバランスを診てもらったことも間違いではなかったと感じます。要するに、正解は何科に行くかという名称の問題よりも、自分の症状を正確に伝え、医師に「溶連菌の可能性」を検討してもらえるかどうかにかかっているのだと痛感しました。もし今、同じように喉の激痛で何科に行くべきか迷っている人がいたら、私は「喉の痛みがメインなら耳鼻咽喉科、熱や全身症状も気になるなら内科。ただし、どちらに行っても必ず『溶連菌ではないか心配だ』とはっきり伝えること」をアドバイスしたいです。大人の溶連菌は、見逃されることが一番の不利益に繋がります。自分の体の不調を医師と共有し、疑わしい場合にはしっかりと検査を求めていく姿勢こそが、自分自身を救うための「正解」を導き出すのだと思います。