どれだけ休んでも疲れが取れない、冬でもないのに寒気がする、あるいは逆に暑がりで汗が止まらない。こうした正体不明の体調不良が続くとき、私たちは自分の身体の中で何が起きているのか分からず不安になります。これらの症状は甲状腺ホルモンの異常が原因である場合が多いのですが、症状が多岐にわたるため、何科を受診すべきかという判断は困難を極めます。もし、首の前側に腫れを感じたり、目が以前よりも突き出してきたように思えたりする具体的な変化があるならば、迷わず内分泌代謝内科や甲状腺専門のクリニックを受診してください。これらの専門科では、身体のエンジンとも言える甲状腺ホルモンが適正に作られているかを、一回の血液検査で判定することが可能です。多くの女性が更年期障害だと思い込んでいた不調が、実は甲状腺機能低下症である橋本病であったというケースも頻繁に見受けられます。この場合、婦人科ではなく内分泌内科で適切なホルモン補充療法を受けることが解決の鍵となります。また、甲状腺の異常は心臓に負担をかけることもあるため、動悸が激しい場合には循環器内科を受診することもあるでしょう。その際も、医師に対して「甲状腺の病気を疑っています」とはっきりと伝えることで、検査項目に甲状腺ホルモンを追加してもらうことができ、診断への近道となります。大学病院や総合病院を受診する際には、紹介状が必要になることが多いため、まずは近隣の内分泌専門医が在籍する内科クリニックを探すのが効率的です。最近では、インターネットで診療科名だけでなく、疾患名で検索をかけることも容易になっています。自分の症状を客観的に観察し、それが単なる疲れの範疇を超えていると感じるならば、身体のエネルギー調節を司る専門部署である内分泌内科の門を叩くことが、解決への最も確実なステップです。甲状腺の病気は、適切な診療科での治療さえ始まれば、それまでの苦しみが嘘のように改善されることがよくあります。自分の身体の声を信じて、正しい専門家のもとへ足を運んでいただきたいと思います。