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2026年1月
  • 医師が教えるカンジダ治療の診療科選び

    医療

    臨床の現場で日々患者さんと向き合っている立場から、カンジダ症を疑った際の適切な診療科の選び方について解説します。患者さんの中には、喉の痛みや熱と同じようにまずは内科を受診される方がいらっしゃいますが、カンジダに関しては特有の検査と処置が必要なため、専門外来への受診が最も効率的です。女性であれば、まずは婦人科を選択してください。なぜなら、カンジダは膣内の酸性度や菌のバランスが崩れることで発症するため、膣内部の洗浄や膣錠の投与といった専門的な処置が不可欠だからです。また、一見カンジダのように見えても、実際にはクラミジアや淋病などの他の感染症が合併しているケースもあり、これらを網羅的に検査できるのが婦人科の強みです。男性の場合は、性器の不快感があれば泌尿器科を受診することをお勧めします。男性のカンジダは糖尿病の初期症状として現れることもあり、泌尿器科医はそうした全身疾患の可能性も視野に入れて診察を行います。一方、皮膚科でも受診は可能ですが、皮膚科が最も威力を発揮するのは、性器以外、例えば指の間や股間、脇の下などの皮膚に赤い湿疹やふやけが生じている皮膚カンジダ症の場合です。このように、部位や症状の広がり方によって最適な診療科は微妙に異なりますが、迷った際の基準は、粘膜のトラブルなら婦人科や泌尿器科、皮膚表面のトラブルなら皮膚科と覚えておくと良いでしょう。現代の医療では、カンジダは非常にコントロールしやすい疾患です。しかし、自己判断で市販の痒み止めを塗り、症状をこじらせてから来院される方も少なくありません。不快感があれば速やかに専門医の診断を受け、菌を根絶させるための適切な期間、薬を使用し続けることが再発を防ぐ鍵となります。私たち医師は、皆さんが一日も早く快適な生活に戻れるようサポートする準備ができています。

  • 男女で異なるカンジダ治療の病院の探し方

    医療

    カンジダ症の受診先を選ぶ際、性別によって適した診療科が異なることは、意外と知られていない重要なポイントです。女性の場合、その身体の構造上、菌が膣内に定着しやすいため、内科的な視点よりも婦人科的な視点での治療が優先されます。婦人科を選ぶ際のコツとしては、ホームページなどで女性医師が在籍しているか、あるいはプライバシーに配慮した待合室になっているかなどを確認すると、心理的なハードルを下げることができます。また、カンジダは再発しやすい病気でもあるため、自宅や職場から通いやすい場所にあるクリニックを選ぶことも大切です。一方、男性がカンジダを疑う際に探すべきは泌尿器科です。男性の性器周辺の痒みは、カンジダ以外にも、蒸れによる湿疹や他の菌による感染、さらにはアレルギー反応など多岐にわたるため、これらを判別するには泌尿器科の専門知識が不可欠です。泌尿器科は、性病科を併設していることも多く、検査体制が整っているのが特徴です。また、男女を問わず、皮膚に症状が出ている場合は皮膚科という選択肢もありますが、生殖器に直接的な症状がある場合は、それぞれの専門科を第一候補にするのが、誤診を防ぎ最短で治すための鉄則です。病院を探す際は、口コミサイトを参考にするのも良いですが、あまりに情報が多すぎて迷ってしまう場合は、お住まいの地域の医師会などのサイトで、認定専門医が在籍している医療機関を検索するのも一つの方法です。受診するまでは不安でいっぱいかもしれませんが、一度専門医に診てもらえば、適切な薬によって数日で生活は元通りになります。カンジダは決して不治の病でも不潔な病気でもありません。自分の身体の状態に合わせて最適な診療科を選び、プロフェッショナルの助けを借りることで、不快な毎日から一日も早く卒業しましょう。

  • 沈黙の病棟実習を乗り越えた私の経験談

    医療

    看護学生として初めての病棟実習に臨んだ際、私は毎日が苦痛で仕方がありませんでした。指導担当の看護師さんの後ろをついて歩くものの、何を聞けばいいのか全く思いつかず、ただ黙って立っているだけの時間が過ぎていきました。担当の方から「何か質問はない?」と聞かれるたびに、頭の中が真っ白になり、申し訳程度の言葉を絞り出すのが精一杯だったのです。ある日のカンファレンスで、私は自分の不甲斐なさに落ち込み、正直に「何を聞けばいいのか分からない」と打ち明けました。すると、ベテランの看護師さんは笑って、最初はみんなそうだと励ましてくれました。彼女が教えてくれたのは、質問を考えようとするのではなく、自分が何に驚いたか、何に納得したかという感情を言葉にしてみるということでした。それからの私は、例えばモニターの数値が少し動いたときに看護師さんがどう反応したか、患者さんへの声掛けでどのような言葉を選んでいたかといった、細かな挙動に注目するようになりました。すると不思議なことに、「なぜあそこで少し間を置いたのですか」といった、教科書には載っていない実践的な質問が次々と浮かぶようになったのです。完璧な質問をしようとしていた自分自身のプライドが、学びの壁になっていたことに気づかされました。分からないことを分からないと言える勇気と、小さな変化を見逃さない観察眼があれば、実習はもっと自由で楽しいものになります。今の私は、後輩が質問に困っている姿を見ると、かつての自分を思い出し、まずは自分の感じたことを大切にしてみてと伝えています。実習の成果は、どれだけ難しい質問をしたかではなく、どれだけ現場を自分事として捉えられたかで決まるのだと確信しています。

  • 病院実習で質問が思いつかない原因と対策

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    病院実習という未知の環境に身を置くと、多くの学生が直面するのが、指導医や看護師に対して何を質問すれば良いのか分からないという悩みです。大学の講義で学んだ知識を携えて現場に臨んでも、実際の臨床現場は情報の洪水であり、目の前の現象を理解することに精一杯になってしまうのが現実です。質問が思いつかない最大の原因は、知識不足というよりも、むしろ現場のスピード感に圧倒され、自分の思考を整理する余裕を失っていることにあります。教科書に書かれている標準的な症例と、個別の背景を持つ目の前の患者さんの間にある差異に気づくことができれば、そこが質問の出発点となります。例えば、なぜこの患者さんにはこのタイミングでこの検査が必要なのか、あるいはなぜ教科書通りの処置ではなく別の手法が選択されたのかといった、判断の根拠を問う姿勢が重要です。また、質問を絞り出すことに躍起になるあまり、難しいことを聞かなければならないという強迫観念に囚われる必要もありません。現場で感じた素朴な疑問や、スタッフ同士の連携の取り方など、多角的な視点を持つことで、自然と問いは生まれてくるはずです。実習は単に知識を確認する場ではなく、プロフェッショナルの思考プロセスを盗む場であると捉え直すことで、質問の質も量も劇的に変化していきます。自分の考えを一度頭の中で組み立て、私はこう考えましたが先生はどうお考えですかという形で提案型の質問を投げかけることも、深い学びへと繋がる有効な手段となります。沈黙を恐れず、まずは目の前の現象を丁寧に観察し、そこにある違和感を大切にすることから始めてみましょう。